2014年8月1日金曜日

第1回 20140801 「子規の俳句新曲『春や昔』」


 
こんにちは!糸瓜の間へようこそ。

子規のふるさと松山からの子規さんだより、今日から始めます。

よろしく。

とても嬉しいニュースから。

新井満さんにお願いしていた子規さんの俳句の歌がとうとう完成しました。

「春や昔」と「正岡子規のふるさとシンフォニー」です。

去年の秋、「子規のいる街シンポジウム」が行われました。

 

パネリストは、新井満さん、今は亡き子規記念博物館名誉館長天野祐吉さん、野志克仁松山市長、それに私、竹田美喜でした。

子規について話が盛り上がってきたときに、野志市長や天野さんから、「新井さん、子規さんの俳句で歌を作ってくださいよ」という、お願いが出ました。

5・7・5の17音しかない俳句で歌を作るというのは、とても難しいとわかっていながらのお願いでした。

その時、俳句で歌を作ることが、どれほど難しいか、一番わかっていらっしゃったのは、歌作りのプロ新井さんだったと思います。

困惑する新井さんに、会場からの大きな拍手が後押しして、無理やり引き受けていただいたのが、去年の秋でした。

 「こんなに早く作ってくださるなんて思ってもいませんでした」、これは6月28日の新曲発表会「もし正岡子規の俳句にメロディをつけたなら」に駆けつけてくださった女性のことばです。

みんなが待ち望んでいた歌ができました。
新井満さんと竹田美喜館長
 

歌のできばえは?

一時間後には、舞台も客席も一緒になって、大合唱でしたから、おわかりになると思います。

子規が愛したふるさと松山、少年期の子規、瀬戸内の城下町、太陽の明るさ・・・

竹田の感想は、「平成の唱歌が生まれた!」です。

松山市立子規記念博物館でも、この曲を流すことを、新井さんからご快諾いただきましたので、近々のうちに、館内で定時に「春や昔」の曲をお聞きいただけることになりました。

ちなみに、「春や昔」は子規の「春や昔十五万石の城下哉」の句によります。

この句は、市民の最も愛している子規の句で、新井さんが実施しました市内の小学生アンケートでも群を抜いてトップの句だったそうです。

早く、みなさまにもお聞きいただけたらと、CDの発売が待たれます。

 
写真は、出来上がった「春や昔」の曲について語っている新井満さんと竹田です。